このコンテンツを作っているのは6月の下旬です。

今年(令和4年・2022年)は梅雨明けが記録的に早く、すでに暑さがとんでもないことになっています。


いきなり夏本番で真夏日が当たり前のように続いているのです。
 
夏といえば、暑くなると食欲が落ちるのに太ってしまう、という経験はないでしょうか?
 

 
日本大学生物資源科学部の関秦一郎教授らの研究グループが、温度環境の違いが肥満にどう影響するかを調べました。
 
気温30度と22度の環境でマウスを育てる実験を行ったところ、30度のグループは、22度のグループと比べて食べる量が減ったにもかかわらず体重は増加しました。
 
さらには血中の中性脂肪や肝臓での脂肪蓄積量も増えていたのです。
 
この理由として、30度のグループでは
 
褐色脂肪細胞の活性が落ちていた
 
ことが考えられます。
 
褐色脂肪細胞は体内で脂肪を燃やして熱を作る働きがあります。つまりこの活性が落ちるとエネルギー代謝が下がり、肥満や脂肪肝が進んでしまうのです。
 
この実験の結果から、気温が高くなると太りやすくなると考えられるわけです。
 
この説が正しければ、気温が高くなっている現在は、すでに褐色脂肪細胞の活性は落ちている可能性が高いです。
 
落ちてしまった活性を高める方法はないものでしょうか?
 

 
実は褐色脂肪細胞の活性を上げてくれる食品があります。
 
それは
 
スパイス 緑茶 コーヒー
 
です。
 
暑い夏はこれらを意識して摂取してみるのも良いのではないでしょうか。
 
ただし緑茶やコーヒーをたくさん飲むと脱水が促されてしまうので、この点だけはご注意ください。
 
(日経ヘルス2017年8月号51ページを参考にしました)