鍛えられたアスリートの肉体は皮下脂肪が非常に少ないため、筋肉の形がはっきりとわかり彫刻のようです。
「体脂肪率ひとケタ」などがしばしば話題となる彼らの皮下脂肪は、どれくらいの厚みがあるのでしょうか?
アスリートの体脂肪率は、行う競技によって少し差があります。
器械体操、陸上の長・短距離種目、重量挙げで軽量級に所属する選手の体脂肪率は低い
ことがわかっています。
これは男女で違いはありません。
いわゆる一流と呼ばれる選手の体脂肪率は、平均すると男子選手は7~8%、女子選手は15%程度とされています。
これらを皮下脂肪に換算すると男子は約3mm、女子は約7mmほどになります。
一般男性は平均で10~15mmの皮下脂肪があるので、アスリートの皮下脂肪がいかに薄いかがよくわかります。
彫刻のような体になるわけです。
当サイトとしては、一般人なら皮下脂肪はある程度ついていた方が健康維持に役立つと考えています。
内臓脂肪が増えるのは良くありませんが、皮下脂肪は体温維持の役目があります。
内臓脂肪と違い、皮下脂肪は本来減りにくい脂肪です。
これは生命活動に皮下脂肪が有益であり、一定量は必要とされるからと考えられます。
その皮下脂肪までも極端に減らしてしまうと、体調不良が起きやすくなってしまいます。
風邪をひきやすくなるのは、その最もわかりやすい例です。
体調管理に気を使っているアスリートでもたまに風邪をひくのは、皮下脂肪の少なさゆえに身体が冷えやすいからです。
パフォーマンスを上げるために鍛錬した結果、筋肉が増え、体脂肪が減ったわけですが、その代償も払っていると言えるでしょう。