歌手の木下結子さんは子供の頃、「好きなものを好きなだけ」食べる生活をしていました。

特に白ご飯が大好きで、とにかくたくさん食べていたそうです。
 
(このコンテンツは雑誌「壮快」2016年7月号20~22ページを参考にしています)


その結果、中学校に入る時、体重は70kgオーバー。
 
身長は158cmだったので、太りすぎどころの話ではありません。
 
その後も体重は増え続け、高校入学時には80kg台になっていました。高校2年生で体重はピークを迎え、ついに90kgに。
 
その年、木下さんにある出来事が起きます。
 
体育祭の応援団に選ばれた木下さんは、テニス部の子が使っているスコートを履くことになったのですが・・・
 
合うサイズのスコートが無い!
 
当時のウエストはなんと1m弱。そんなスコートを履いている女子はどこにもいません。
 
知り合いを頼って、何十校という高校に問い合わせてみても、そんなサイズのスコートは見つかりません。
 
「私って、何百人にひとりのおデブなんや?」と、自分の太り具合を思い知らされることに。
 
ここに至り木下さんはダイエットを決心しますが、具体的に何をすればいいのかわかりません。
 
運動しようにも体は重く、動くのにも難儀します。それまでが尋常でない量を食べていたため、急に食事制限しても続きそうもありません。
 
困り果てていたとき、近所の農家からキャベツをもらいます。
 

 
そこでふと、
 
「食事の時にまずキャベツを食べてお腹を膨らませておけば、ご飯の量が減らせるかも」と気づきます。
 
当時は、「キャベツダイエット」などは存在していませんでした。痩せたい一心から出た、木下さんの窮余の一策だったのです。
 
キャベツダイエットを始めたは高校2年生の10月。キャベツ四分の一個を毎食食べることにしました。
 
カレーやミートソースを食べる際は、ご飯やパスタを千切りキャベツに替えました。
 
キャベツ単品には酢をかけて食べたり、酢漬けにした酢キャベツもサラダにしたり炒めたりとフル活用しました。
 
ダイエットを始めて1週間で2kgやせ、1ヶ月で7kg減。
 
これまで大量に食べていた分、空腹感も強烈でしたが、体重が着実に減っていく喜びもあり、どうにか我慢できました。
 
その後も酢キャベツダイエットを続け、成人式の日に52kg、22歳のときは42kgにまで落としました。
 
それ以来、現在もその体重をキープ。ピークから48kgもダイエットできたのです。
 
ウエストのサイズは60cmです。
 

 
周囲の反応も変わりました。
 
高校2年生で20kgやせた頃から、男の子から声をかけられるようになり、19歳で最初の彼氏ができました。
 
成人式の日、昔のクラスメートと顔を合わせた時は、「誰?」と言われ、名前を言っても信じてもらえませんでした。
 
20歳で会社勤務をやめ、歌手の道に進むことに。
 
アルバイトをしながらチャンスを待ち続けた結果、24歳でデビューを果たします。
 
木下さんいわく

高校時代のまま、90kgの私だったら、やはり歌い手として生きていこうという決心は、できなかったかもしれません。