「食べずにやせる」のは、ダイエットのNG方針としてしばしば指摘されています。
「これまでよりも食べる量を減らしたけど、結局元に戻した」という経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。
「カロリー制限が続かない例」として、長友選手はこのようなエピソードを紹介されています。
アメリカでは人間を対象として75%のカロリー制限で寿命が延びるかどうかの試験が行われた。試験に賛同するボランティアを集め、もともとの食事からカロリーを75%に抑えてもらったのだ。
この試験は2年間続けられたが、意外な結果に終わった。
自ら望んで75%のカロリー制限を始めたボランティアは合計143名いた。ところが、開始して半年後には平均のカロリー摂取量は90%前後にまで増えて、その後も日を追うごとにカロリー摂取はもともとの食事に近づいていった。
加えて全体の約20%にあたる28名は2年という試験期間に耐えられず、途中で脱落してしまった。そのうち7名は、カロリー制限で前述のような骨密度の低下や貧血が起こり、医学的な見地から試験参加を強制的にストップされたという。
このような状況では、当初の目的だった寿命が延びるかどうかの検証は残念ながら満足に行えなかった。
事実を検証したいという高いモチベーションに支えられた人たちですら、続けられないのだから、カロリー制限を継続するのは極めて難しいといえる。
(「長友佑都のファットアダプト食事法(楽天市場)」111~112ページ)
ダイエットを意識するなら、まず例外なくカロリー制限が必要なわけですが、なかなか続かないことがよくわかります。
単に「食べない」のではなく、食べ方に工夫が必要です。
長友選手が提唱している「ファットアダプト」ではカロリーを制限せず、脂質、タンパク質、炭水化物のバランスを考えて摂取します。
そのためストレスが抑えられて長続きしやすく、かつダイエット効果も期待できます。
興味のある方は長友選手の著書などを参考にしてはいかがでしょうか。
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