このコンテンツを作成している時点では、「グルテンフリーダイエット」が流行しています。

グルテンフリーとは、「グルテンを含まない」を意味し、「グルテンフリーダイエット」とは、グルテンを含む食品を食べないダイエットなわけです。


健康に敏感なアメリカのセレブの間で流行しています。
 
グルテンは小麦粉に含まれているタンパク質で、大麦、ライ麦にも含まれています。
 

 
小麦粉に「粘り」を生み出す成分であり、パンのモチモチ感やうどんのコシもグルテンにより生み出されます。いわば、小麦粉料理のキモを生み出しているのがグルテンなのです。
 
そのグルテンを食べない機運が高まっているのはなぜでしょうか?
 
理由の一つは、セリアック病です。
 
セリアック病はグルテンが原因で発症するアレルギー症状で、免疫系の変調をきたして小腸の組織を攻撃する抗体を作り出すのが特徴です。
 
小腸が慢性的な炎症を起こし、腹痛や下痢、貧血を発症します。
 
栄養吸収能力も低下するので体重減少や骨粗鬆症も起きます。
 
欧米人のセリアック病発症率は1~2%と言われていて、近年は増加傾向にあります。
 

 
それでは、グルテンフリーダイエットは推奨されるべきなのでしょうか?
 
セリアック病を患っている人が、グルテンフリーを心がける必要があるのは言うまでもありません。
 
しかし当サイトとしては、健康な人がグルテンフリーを意識する必要性はあまり感じられません。
 
アレルギーが無ければ、グルテンを避ける理由が無いからです。
 
ネット上には、グルテンを避ける=小麦粉食品を避けることでダイエットになる、といった主旨の記事もありますが、それは結局、低炭水化物ダイエットとあまり変わらないように感じます。
 
ダイエットできるかどうかは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスや血糖値の上がりやすさなどで決まります。
 
アレルギーの心配がないのであれば、グルテンだけを避ける意識はそれほど要らないのではないでしょうか。
 
ただし「グルテンを避けると体調が良くなる」との意見があるのも確かです。
 
ダイエット目的とは少し違いますが、特にお腹に不調を感じる時はグルテン食品をしばらく抜いてみるのもひとつの手ではないでしょうか。