本記事の前にひとこと。

「太る食品・やせる食品」とタイトルをつけていますが、ちょっと語弊があります。
 
どんな食品であれ、カロリーがある限り、食べれば「太る方向」に作用します。


食べてやせる食品(?)があったら、それは体に悪いもの(≒毒)と考えて差し支えありません。
 
なのでここでは太りにくい食品をやせる食品とします。
 

 
「食べたからやせる」というわけではなく、間接的にダイエット作用があるというべきでしょうか。
 
以上を前提として、以下の記事をお読み下さい。

太りやすい・太りにくい食べ物 米国の調査

当サイトとしては「やせる食品」はこういう特徴があると考えています。

糖分の吸収を緩やかにする(≒血糖値の急上昇を抑える)
少し食べただけで満腹感があり、それ以上の食欲が起きない
食べたものの腸内移動速度を上げる(≒腸内環境を整える)

 
食品によって太る・やせるの違いは、外国でも関心があるようです。
 
以前東京スポーツ新聞に、藤田紘一郎東京医科歯科大名誉教授の「カイチュウ博士の健康四方山話」という連載コラムがありました。
 
その中で、アメリカで調査された「最もやせる食品」「最も太る食品」について紹介されていました。
 
この調査とは、アメリカで12万877人を対象に4年間行われたもので、対象者が摂取した食品・飲料の量と、各自の体重の変化が測定・記録されました。
 

 
その結果、以下のようなことがわかりました。

■体重増加が最も大きかったのはポテトチップス、次に大きかったのはジャガイモ、以下は加糖飲料、加工されていない赤身肉、加工肉と続く
 
■体重減少に最も大きく作用したと考えられるのはヨーグルト、以下果物、全粒穀類、ナッツ、野菜だった
 
■菓子やデザートは体重増加にはそれほど関係しない
 
■精製穀類は体重を増加させる一方、全粒穀類は体重を低下させる
 
■チーズと牛乳は体重増加にも減少にも作用しない

 
ヨーグルトが体重減少に寄与するのは、腸内環境を整えてくれるからではないでしょうか。
 
腸内環境が良くなると、食べたものが腸を通過するスピードが速くなります。
 
すると吸収されるカロリーも少なくなり、結果的に体重増加が抑制されます。
 

 
インドには極端に太った人が少ないのも、ラッシーをはじめとする乳酸菌飲料を習慣的に飲んでいるから、といわれています。
 
上で体重減少に寄与するとして挙げられている食品は、いずれもいわゆる一般のイメージに近いものが多いようです。
 
ダイエットを意識しているなら、それらの食品を、太りそうな食品と入れ替えて食べる習慣にしてはいかがでしょうか。