「ダイエットを始めたら、しばらくは体重がどんどん落ちたけど、突然ピタッと体重が減らなくなった」とは、よく聞く話です。

ダイエットをやった人ならだれでも一度は経験しているのではないでしょうか。
 
体重が思うように減らなくなってからもうひと頑張りする必要があるのですが、ここであきらめてダイエットをやめてしまい、リバウンドする人も少なくないようです。


ダイエット初期に体重が急激に減るのは、実は脂肪が減っているのではありません。
 
ダイエットで食事制限を行うと、摂取する糖質が減少します。
 
しかし体内で必要とする糖質の量は変わらないので、不足分は貯蔵してあるグリコーゲンを消費することになります。
 
グリコーゲンを貯蔵するには、グリコーゲンの量の三倍の水分が必要です。
 
食事制限が続くと、貯蔵グリコーゲンの量はどんどん少なくなっていきます。
 
すると貯蔵に必要とされた水分が、グリコーゲン量の三倍のペースで不必要になってしまいます。
 
余計な水分は体外に排出されるので、体重が減るわけです。
 
これがダイエット初期に見られる、急激な体重減少の正体です。
 

 
「本丸」である体脂肪を減らすには、ここからさらにカロリー制限と適切な運動を続けなくてはいけません。
 
管理人としては、ダイエットを期間限定のものではなく、ダイエットを生活習慣そのものにしてしまえばいいと考えています。
 
「いつかやめる」のではなく、「生きている間ずっと続ける」ものにするのです。
 
そうすれば、リバウンドも起こりようがありません。
 
そのためには食事の質や、行う運動にも気を配り、何より継続する意志が必要になります。
 
それでも生活習慣病を防ぎ、健康的な生活を送れるのであれば「体重を減らす」だけにとどまらない大きな意義があるはずです。