体重を減らしたいと考えている人の多くは、何らかの形でトレーニングを行っているのではないでしょうか。
たとえジムには通っていなくても、自体重やバーベルを使って筋トレをしているダイエッターは多いはずです。
そしてその目的は、「余分な体脂肪を落としたいから」で共通しています。
トレーニングをする場合、いつ行うかで体脂肪の燃焼効果に差が出ます。
より効果的に体脂肪を落とせる時間帯がいつかというと・・・
答えは午前中です。
午前中にトレーニングを行うと、より効果的に体脂肪を落とせるのです。
これは「スロトレ」で有名な東京大学大学院の石井直方教授が、著書「痩筋力」で主張されています。
「痩筋力」から一部引用させて頂きます。
一般的には、トレーニングは、夕方に行うのが効果的だとされています。夕方は、交感神経が一日のうちで一番活性化されているとき。
代謝も活発になって体温も上がっているため、運動効果が出やすいとされているのです。
ただ、わざわざこの時間帯を狙ってまで行うトレーニングは、よほど専門的なもの。
ハードなトレーニングで筋肉を強化し、パフォーマンスを上げたいという目的を持ったアスリートならいざ知らず、一般の人の場合には、夕方にこだわる必要はありません。
というより、一般の人には、むしろ午前中をお勧めします。特に、少しでも体脂肪を落としたいという人には午前中がベストです。
もちろん、それには理由があります。
スロトレを始めとする筋肉トレーニングを行うと、その後6時間くらいは安静時の代謝が高い状態が続きます。
つまり、スロトレをするのとしないのとでは、一日のトータルの消費エネルギーが変わってくるということです。
一日の早いうちにトレーニングを行って代謝を上げておくと、その日の残り時間の何割かは消費エネルギーの大きい状態で生活できる、というわけです。
日常生活の動作におけるエネルギー消費量が、より多くなるのです。
例えば夜にトレーニングを行って代謝を上げ、身体が脂肪を燃やしやすい状態になっても、すぐに寝てしまうとカロリーはほとんど消費できません。
身体はカロリーを消費する準備ができているのに、実にもったいないわけです。(もちろん、トレーニングによる筋力アップなど、一定の効果は夜でも期待できます)
実際には午前中にトレーニングを行うのは難しいかもしれませんが、休日だけでも早い時間にトレーニングを実行し、より効率よくカロリーを消費してはいかがでしょうか。