タイトルの「たくさん」とは量を多くではなく、回数をたくさんという意味です。

「食事の回数を増やすとダイエットの助けになる」という話を聞いたことはないでしょうか。


これにはちゃんと根拠があり、同じカロリー量の食事であれば、分割して食べると脂肪が燃焼しやすいのです。
 
なぜなら、食事はカロリーを摂取する行為であると同時に、カロリーを消費する行為でもあるからです。
 
食事をすると体が温まるのは誰でも経験しています。
 
これは温かいものを食べるから、というわけではなく、食べたものが消化・吸収される際、内臓の活動などで熱が発生するので体が温まるのです。
 

 
暑い夏のお昼どき、汗をすごくかきながら昼食をとっている人を見かけることがあります。
 
これはただでさえ気温の高い中、食事でさらに体温が上がるので汗が出るわけです。
 
この生理反応を「食事誘発性熱産生」といい、一日のエネルギー消費量のおよそ10%を占めているとされています。
 
個人差があるとはいえ、なかなか大きな消費量です。
 
食事の回数を増やすと、食事誘発性熱産生による消費カロリー量も当然多くなり、ダイエット効果も上がるのです。
 
実際に、アスリートや格闘家、ボディビルダーなどは食事の回数を増やして体脂肪の低下を図るケースがあります。
 
(余談ですが、食事の回数を増やすと痩せるだけでなく筋肉量のキープにも効果があるそうです。アスリートにとっては良いことずくめなわけです)
 

 
食事の回数を増やして摂取カロリーが増えてしまってはダメですが、それさえ注意すればこまめに食べるのはダイエットに有効と言えます。
 
ちなみに、食事誘発性熱産生は早い時間帯ほど高くなります。
 
つまり朝食では最も消費カロリーが多くなるわけですね。
 
この点からも、夜食は勧められないと言えます。